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ようこそ ホロコースト記念館へ

「わたしの娘の書いた日記を読まれましたか?」
1971年の春、アンネの父オットー・フランクさんとの運命的な出会いによって、私は『ホロコースト』を知りました。この記念館は、「一人一人が自分自身を変える努力してください」と語ったアンネの言葉に動機づけられています。
記念館に来て、ホロコーストの時代のさまざまな生き方に触れてください。ホロコーストは、ヒトラーひとりが起こしたものではなく、2000年以上も続いていたユダヤ人差別、無関心や傍観者的な態度をとった普通の人たちの存在が背景にありました。しかし、その中で2万人以上もの「正義の人」と呼ばれる善意の人々がいたことも忘れてはなりません。オットーさんは亡くなる前にこう語り、平和のバトンを渡してくださいました。「アンネをはじめ150万人の子どもたちに、ただ同情するするだけではなく、平和をつくるために、何かをする人になってください」と。あなたもここに来て、「いかに今を生きるか」を問いかけてみてください。

  • ホロコースト記念館理事長  大 塚 信


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愛する子どもたちへ

ホロコーストが忘れられることのないために、一生をささげてきた者にとって、わたしはあなたたちにお願いします。どうか素直な心で、この記念館に入ってください。
ここで見るものは、あなたたちをこわがらせたり、悲しい気持ちにさせたりするかもしれません。きっとあなた思うでしょう。「どうして、こんなことがおこったのか? なぜ教養のある人たちが、ユダヤ人を皆殺しにしようとしたのか? どうして平気な顔をして、何千何万もの子どもたちを殺すことができたのか?」と。
ここで見聞きすることの中から、その答えを見つけてください。心からの願いをこめて。

  • エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel)
  • ホロコースト生還者・1986年ノーベル平和賞受賞

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ホロコーストとは

「ホロコースト」とは、ギリシャ語で「火で焼かれるいけにえ」を意味します。(「ホロス」=すべて、「コーストス」=燃やす、の意)17世紀末には「大虐殺、皆殺し」を意味するようになりました。現在では、ナチス・ドイツ(1933〜1945年)による、600万人のユダヤ人を中心とした大量虐殺をあらわす言葉として知られています。1948年の国連総会は大虐殺という犯罪を、「明確な意図を持って国家、文化、人種、宗教などで結ばれた人々を全員あるいは一部、殺りくする行為」と定義づけました。ホロコーストはその実例です。
文化国で、しかも選挙で選ばれたヒトラーは、「ユダヤ人として生まれた」という理由だけで、大人も子どももすべて殺そうとしました。その結果、600万人もの命が奪われました。その中には150万人の子どもたちがいました。

やさしいホロコースト史
悲史の伝言

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開館日  毎週 火 水 木 金 土 10:00~17:00(入館は16:30まで)入場無料

休館日 日、月、祝日、8/13~16、12/27~1/5
団体は予約が要ります。